№3689 私が「塔」を退会できない理由

 当ブログは、この回をもって実に3689回である。一体、何年続いているのだ。我ながら呆れる。短歌ブログとして、アクセス数の多さは異例だろう。その中でも、とりわけ人気があるのが「塔・名歌選」と「短歌人・秀歌選」だ。「短歌人」の場合は、最初からナンバリングしていたので今第何回目かがわかるのだが、「塔」の場合はその月の名前を冠するだけで通し番号をしてないのでいったい何回目なのかさっぱりわからない。そもそも、「塔・陽の当たらない名歌選」を始めた動機すら今となってはさっぱりわからんのである。

 その、「陽の当たらない名歌選」に、毎月すごいアクセス数だ。これが僕には不可思議である。僕は、「塔」内でまったく評価されていないどころか、存在を一顧だにされない泡沫歌人であり、会費を払ってるからかろうじて末席にしがみつかせていただいているような物だ。かすかに目をかけていてくださるかも知れないのは栗木京子氏だが、これとて単なる僕の思い込みに過ぎない。に違いない。

 そんな、市井の、貧民の、文名の全くない、そのへんの、頭のおかしい暴言親父の、結社から一顧だにされていない狂犬のブログがかくまでアクセス数が多いのか。まったくもって不思議なことである。

 「塔」の選歌欄に華々しく取り上げられる歌より、私の名歌選が取り上げる歌のほうがはるかに読者数が多い、と断言するのに、かたや紙媒体、かたやネットといハンデはあるがためらいはない。比較する手段があればしたいものだが、客観的に誰か言えますか、「塔」の選歌欄のぬるーい小市民性に寄り添った歌のほうが、僕が選ぶ赤裸々な感性からなる歌よりも読者を引き付けると?

 有体に言って僕は、こんな身内意識で凝り固まった、ぬるい家庭詠ばかりもてはやして真の歌人を冷遇する、こんな結社とっとと辞めたいのである。しかし、それは僕には許されない。「塔・陽の当たらない名歌選」の読者数は当ブログのアクセス数トップをキープし続けており、それはいかなる高名な歌人のブログよりも絶対的に多い。言っちゃ何だが、僕のこのブログは、シーサーブログの短歌ブログランキングの中で常に第二位をキープしている。ちなみに第一位は同じ結社の某氏だが、ブログ的実力において劣っているとは少しも思わない。大方の読者もあっちよりこっちの方が面白いと思っていること、確固たる自信を持って言える。

 僕は本当は「塔」なんてとっとと辞めたいのである。しかし、多くの読者が、あの選歌欄というくだらない節穴が取りこぼした名歌を取り上げてくれるのを毎月毎月待っている。まるで、シャーロック・ホームズに呪縛されて書くのを止められなくなったコナン・ドイルみたいだ。僕は、「塔・陽の当たらない名歌選」という鎖に繋がれ、永遠に名歌選を続けざるを得ないコナン・ドイルなのか。

 僕は、もしも「塔」を辞めたら、「心の花」に入りたい。「心の花」のほうが、「塔」なんぞより全然面白そうだからだ。しかし、「陽の当たらない名歌選」の読者数を見るにつけ、この読者たちのことを捨ててゆけないのよ。だから僕はこの苦役にひしがれながら、「塔」の会員であり続けるのである。「名歌選」「秀歌選」の読者の皆様、貴方たちのお蔭で、僕はこの先も末永く、人知れぬ名歌をすくい上げるという苦行に従事するという幸福な苦しみに耐えるのでありましょう。心から感謝いたします。

 当ブログは、政治家のかたがたにもひそかに読者がおるらしい。マスコミ関係者も読んでいるという情報を一部からいただいた。だが、んなこたあどうでもいい。私は、歌人のかたがたにこそ一番読んでいただきたい。そして、言いたいことがあるんだったら、正々堂々とかかってきなさい。僕の意見がどこか間違ってるならちゃんと誰にでもわかる文章に反論してみせろ。陰でこそこそ人を狂犬呼ばわりしたり、ことさらに無視するんじゃありませんよ、このヘタレどもが。

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