№3557 ミュージック・モア~「無題」「桜月夜」~

 遅ればせながら、東京MX1で放送された「ミュージック・モア/太田裕美」を録画しておいた物を再生して観た。もう、感動が止まらない。冒頭いきなり、赤いハイヒール」の弾き語りライブである。太田裕美の歌声は、昔よりもはるかに力強く、伸び伸びしていて、本当に美しい。今の彼女の歌う「赤いハイヒール」のほうがかつてよりも全然よい。1975年前後で20代だった人の多くは、太田裕美の洗礼を受けたであろうと思う。彼女の歌声をちょっとでも聞いた途端、みずからの青春時代を思い出すという世代だ。僕もその一人である。彼女の歌声を聞いた途端に、二十歳でこぼこだったころの自分の生活を思い出す。

 彼女をデビュー当時からプロデュースした松本隆のコメントが収録されているが、彼は本気で裕美ちゃんのことが好きだったのだろうと思う。吉田拓郎に、「無題」という曲がある。作詞が松本隆である。この曲、松本隆は最初「裕美」というそのものずばりなタイトルで出してきた。拓郎は、さすがにまずいと思い「無題」に変えたそうだ。確かに松本隆の作る歌に出てくる女性は、太田裕美のイメージが強い。だから僕は、彼の作るラブソングが好きだったのかもしれない。「無題」を聴いていただきたい。

https://www.youtube.com/watch?v=Uv8LTa7FDLk
無題/吉田拓郎

 「ミュージック・モア」の裕美ちゃん特集はすばらしかった。司会のクリス松村という人物を僕は知らないが、ものすごい音楽通だ。僕が嬉しかったのは、裕美ちゃんの最高傑作アルバム「12ページの詩集」が画面に置かれていたことだ。このアルバムはよかった。何百回聴いたことか。裕美ちゃん作詞作曲の、桜月夜という曲もすばらしかった。よって、それらも一緒くたに貼り付けますので、皆さんじっくりと聴いてください。太田裕美は、僕の青春時代のシンボルであり、あの歌声は、誰よりも僕の心を癒す子守唄なのである。

https://www.youtube.com/watch?v=iL_WuPfF44w
太田裕美inミュージック・モア

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