№3526 新宿でくたばる~第一歌集~

 今日、我がマンションの管理組合総会というものに出席した。まだ新築だったころに入居しておよそ15年、何年も前から2020年から理事の一人になることは決まっておったそうなのだが、妻は把握していたそうだが俺は初めて聞いた。初めて聞いたが俺は果敢に理事職を引き受けた。

 驚いたのは、住民たちが、ほんのちょっとしたマンションの傷にもナーバスになっていることだ。エントランスの壁にヒビが入ってるなんて、俺はまったく気がつかなかった。その他その他、今まで私が全然気にしなかったことを住民が言いつのるのでびっくりさせられっぱなしだった。

 私は理事となって、このマンションに今さらながら愛着を覚えた。私は、流れ流れて新宿へと流れつき、恐らくこの地で終焉を迎えるだろう。その意味で、このマンションこそが私の墓標なのだ。となれば、理事となって積極的に管理に参加しようと思った次第である。今一階に、とある困ったさんが住んでいるそうだ。騒音を立てるのだそうだが、俺様の方針としては叩き出そうと思っている。私は突然、今日、東京アイデンティティに目覚めた。私みたいに、家族から見放され、ふるさとから見放され、親族に見放され、社会から見放された人間にとって、最後の聖地はここ新宿しか無いではないか。私は、血縁というものを徹頭徹尾否定する。自分の子どもなんぞ、想像するだにとんでもない。そういう人間にとっては、この自由の地新宿をくたばりの地とするのが最もふさわしいだろう。私の骨は無縁仏にほっちゃらかして欲しい。私がこの世にいたという記録を一切消してほしい。だがそれは無理かも知れない。ネットにおける私の言いたい放題は、下手をすると人類滅亡の後も残るかもしれない。しかしこれはあくまで私の文章であり、私自身を知っている人など皆無だ。歌集は二冊出そうと思っている。もうそろそろ出さなくては、歌があり余ってしまう。読者諸氏よ、私が歌集を出したら買ってね♪ 私は、名誉など望んではいない。一人でもいいから、歌集を買ってくれる人をこの上もなく愛するのである

この記事へのコメント