№3083 2020年五輪改憲の滑稽

 五輪の年改憲署名をと訪ね来しをみなの唇色彩(カラー)で覚えつ 黒田英雄(平成26年 「塔」10月号)

 第一回東京オリンピックの開催された昭和39年は、僕にとって忘れられない年だ。その年に、オリンピックも開催されることだしと改憲の署名を求めてきた婦人のことをよく覚えている。お客さんが来るたび、母の傍に侍っていた僕は、この日のことをよく覚えている。でかくて真っ白い用紙を広げて、母に改憲の署名を求めていた。その唇の赤かったことを僕ははっきり覚えている。昭和39年当時ですらこうだったのだから、今に至るまで自民党にとって、改憲は悲願であり続けてきたのだろう。

 安倍ちゃんが、2020年のオリンピックを記念して改憲をしたいと表明したことに、僕は思わず吹きだしてしまった。あの昭和39年の改憲署名運動の婦人とまったく発想が一緒なのだ。僕はまだしもあの当時の改憲願望のほうがまだわかる。なぜなら、日本経済は上昇の一途であり、オリンピックをきっかけに、日本はあの貧しい負け犬だった日本から脱却するであろうという気運が一部にはあったからだ。

 しかるに、2020年のオリンピックは何であるか。まず、このオリンピックを境目に日本経済は下降の一途を辿り、また、炎熱地獄での開催が誰の目から見ても明らかな基地外スポーツ大会に対して内外からの非難が殺到し、下手すると賠償責任で国庫はカラとなるであろう。熱中症で客も選手もばたばた倒れるのは必至である。2020年東京オリンピック推奨の張本人森喜朗が、おもしろいことをのたまっている。「自分は肺ガンだからオリンピックは観られないだろう」と、人が同情するとでも思っているのか、そんなタワゴトを。ふざけんなくそじじい。キサマはこの殺人オリンピックが終わるまで生き延びて、その無惨な結果をきっちり目撃するがいい。しかるのちに腹を切れ。断固として病院のベッドや畳の上でくたばらせてはならない。俺は、森喜朗、石原慎太郎が大嫌いだ。この二人は正真正銘の国賊だ。田中角栄もその一翼に加えていい。こいつらに喧嘩を売っている小池百合子を、俺は支持する。安倍ちゃんの、オリンピックの年に改憲をという能天気さには呆れ帰る。この人は、外交はけっこういいが、あまりにも脳天気すぎる。安倍政権での改憲なんぞ真っ平御免。靖国礼賛の安倍ちゃん政権では、心理的ノーである。次の総理、小池百合子政権での改憲なら許す。これはもう、気分の問題である。2020年の五輪は、日本を阿鼻叫喚の地獄へと叩き込むだろう。それまで、森喜朗を死に逃げさせてなるものか。

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