№3056 「塔」短歌会の劣化

 日経賞、オッズから人気のレインボーライン、ディーマジェスティを切って、馬連六点で勝負する。上位三頭は全部買ってた。しかし、肝心の単賞100円台の一番人気、ゴールドアクターが直線でヘタレやがった。彼にとって最高のレース展開だと思ったが、もうこの馬は終わったのかもしれない。五着はないだろう(泣)。八連敗。ちょっと変だ。年間プラスを達成した年の翌年はひどい成績になるものではあるが、それにしてもあんまりと言えばあんまりである。こんな傷ついた心でGⅠ戦線に挑む私は不幸なヒロインそのものだ。だからといって競馬をやめようなんぞはこれっぽっちも思わないのである。

 以前書いた日記のアクセス上位のものを読むのが楽しい。今月はやたらと月別アーカイブへの閲覧が多い。つまり、一月ぶんの日記をまとめて読んでくださるかたが多いということだ。それだけ私のブログは面白いのであろう。確かに面白い。自分で読んでみてもそう思うのだから、読者の感じる面白さはいかばかりであろう。私のブログを知った人は幸いである。こんな面白い日記はそうそうあるものではない。

 次に多いのは、「塔」の名歌選の再読である。これはなぜか、「短歌人」の秀歌選よりも圧倒的に多いのである。僕が自分でそれを読み返してみると、「塔」からは、もはや作品も投稿せず消息も知れない歌人が実に多いと痛感する。「塔」は、昔から、私の好きな歌人を冷遇する傾向にあり、彼ら彼女らは私の心に残る歌を幾つか発表し、そしていつの間にか消滅していく。「塔」は、選歌欄が多いと自画自賛しているが、その数多い選歌欄で賞賛される歌といったらこれが、ロクな歌がない。要は、真情あふるる歌というものを正当に評価する選者も編集者も「塔」にはいないのだ。評価される歌といったら、淡々(あわあわ)とした一見韻律の美しげに見える無内容な歌もどきばかりだ。かつて河野裕子は、「塔」の歌を淡々(あわあわ)とし過ぎている、という表現を多用した。要は裕子は、「塔」を京大短歌系の、情熱もなければ傷心もない、病むことも飢えることも破滅することもない、坊ちゃん嬢ちゃんの小手先のお遊びであるところの短歌もどきを嫌悪していたのだと思う。裕子亡きあとの「塔」の歌の劣化は目を覆わんばかりだ。永田和宏は、「塔はヘテロな結社である」なる言辞をよく弄するが、今の「塔」の選者たちに、ヘテロな選歌眼が果たして期待できるだろうか。率直に言って、今の「塔」の選者たちの選歌はひどいの一語に尽きる。唯一、栗木京子と前田康子だけがかろうじてまともな選歌眼を保っている。「塔」をヘテロ集団とすべく支えているのは、実はこのわたくしのこの名歌選とそれを楽しみにしている数多くの読者であることは論を待たない。否定する人は、「塔・陽の当たらない名歌選」へのアクセス数がこんなにも多いことに対する他の理由を説明してみるがいい。できるものならな。

 私の好きな歌人たちが「塔」から消えていくというのは、多分この結社に、そうした優れた感性の持ち主がやる気をなくすような原罪的かつ組織的な排除の論理が潜んでいるのであろうと思う。すなわち、文学者にあるまじき小市民的な、パッションに対する恐怖である。「塔」に傷つき、失望し去っていった歌人の皆様。どうか「短歌人」に入会してください。私を楽しませてください。私は貴方たちの歌が大好きでした。短歌は素晴らしいものです。どうかまたこの世界に帰ってきてください。「塔」は、河野裕子を亡くして、本当に駄目になりました。いや、僕は、河野裕子は、「塔」ではなく、むしろ「短歌人」的歌人だったのではないかとさえこのところ思ってしまうのです。

この記事へのコメント

  • 佐藤恵子

    わたしはかって塔の歌人でした。何故やめたかというとすばらしい師をみつけたからです。塔の不満は、
    1)4首しか載らなかった。
    2)歌の前と後のグループが良いとなっていてわたしはいつも中ほど。そんなに変わらず嫌な差別だった。
    3)選者の評が感心しなかった。
    4)思索的な歌も結構なのですががその考えが強いのではないのでしょうか。いわゆる、歌の読みを重きにおきすぎです。
    5)わたしのいた頃、河野先生はおられた。今はおられず本当に残念です。
    6)永田淳氏は選者としてふさわしいですか、良い歌を見たことがない。
    7)栗木、江戸、真中、紅、松村(もう少し)、現在の主宰、若手では静佳の諸氏の実力者がいます。期待したい。静佳氏は天狗にならないようにしてください。
    8)今後の塔は読みばかり重視せず、いろんなタイプの歌人を受容してください。
    9)歌人の人数ばかり増えるのを願わず、すぐれた歌人を育てるべきです。
    10)かっての永田主宰は歌では妻裕子先生の方がよかった。
    11)黒田さんは今、塔にお世話になっているのですから、変なことを言わないでください。わたしからお願いします。
    2017年03月27日 17:16
  • ひでお

     貴重なご意見ありがとうございます。
     投稿者様は貴重なご意見をくださったが、しかしわたくしは「塔」の会員であるのであって、「お世話」になどは一つもなっておりません。会費をきちんと払い、毎月欠かさず出詠をしている。そこには何の貸し借りも恩も義理も存在しません。人はその所属するところものを愛するからこそ批判する。それが正しい人の道なのです。その愛が言わしめるのです。今の「塔」の選歌はひどい、と。その上であえて、栗木京子と前田康子を支持するのです。
    2017年03月27日 23:22