№3606 「塔」一月号・陽の当たらない名歌選2~魅力なきヒロイン~

     「塔」一月号・陽の当たらない名歌選2 追い越してゆく人はみなそれぞれに違うあしおと鳴らして過ぎる 紫野 春 暮らすとは静かに羽をとじること動かぬ雲を疏水は沈めて 黒木浩子 壁鏡みつめたるままおんなの子鏡のなかよりいまだもどらぬ 中田明子 「きれいです」と言われて困る試着室に黒の下着をつけた私が 川上まなみ 初めての海を見し子は身を反らせ激しく泣けり我の腕に 古屋冴子 …

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