№3529 「短歌人」九月号秀歌選その171~叶わないことの輝き~

「短歌人」9月号会員欄秀歌選その171 叶わない願いの重さ短冊は土砂降り雨にまだ濡れたがる 高良俊礼 腹ゆすらるる雷鳴に目醒め身を起す部屋うちひとり常の静寂 鈴木裕子 天婦羅のあぶらに濡るるくちびるに死者を語れり通夜のわれらは 堀江襟子 いねがてに独り身の息子(こ)の末思うとりとめもなく短夜ふける 滝川美智子 ヤジロベエの弱き姿勢でお辞儀して共によろける同窓会なり 大鋸甚勇 …

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