№3474 「塔」五月号・陽の当たらない名歌選2~ストレート短歌~
「塔」五月号・陽の当たらない名歌選2
蝿の口しっかり見ればこのハエにも願いのありてつぶやきそうなり 福西直美
雪女だから朝には水になるそんな感じで忘れられたい 佐藤涼子
突風であらわになった傷の跡 大衆の中さらしてあるく 荒牧千晴
心臓を握るみたいに手を握るぼくらに席を空けてください 拝田啓佑
わが髪を誉めくれし患者昨日より個室に移り今朝逝きませり 山崎恵美子
車輪は軽く雪原…
「塔」「短歌人」に所属する歌詠みでございます。なんのしがらみもない好き勝手、言いたい放題のブログですので、皆様ご愛読のほどよろしくお願いいたします。