№3281 「塔」五月号・陽の当たらない名歌選1

       「塔」五月号・陽の当たらない名歌選1 背を向けて無口な庭師のやうに立つもういく日も陽ざしは薄い 澄田広枝 カーテンをゆっくり閉じるこのくらいゆっくり明日が来ますようにと 紫野 春 連鎖する泣き声にも似て波音の響みいるなりふるさとの海 数又みはる 高座にて目を開けたまま眠るごと話しつづくる瀧川鯉昇 金田光世 もぐら叩きのもぐらのような優しさの夫疎まし雨降る日には 数…

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