№2532 秋冬(しゅうとう)の地獄~COPD~

 秋の地獄が始まった。COPD(閉塞性肺疾患)を患う者にとって、気温の低下、湿度の低下、かてて加えて晴天、要するに今日みたいな秋晴れの行楽日和というのが最悪なのである。今朝も目覚めて、窓から見える青空を見て、ああ、いい天気だなあと思ったのもつかのま、咳が出てきて、痰がこみ上げ、寝てられず、無理矢理起きて必死に息苦しさに耐えた。COPDは、寝ればいいというものではない。  僕の命の綱は、シム…

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№2531 塔」11月号・陽の当たらない名歌選1~心優ちゃんの掌(て)~

      「塔」11月号・陽の当たらない名歌選1 いきほひて窓を打ちしは精神の雨だつたのか月が出てゐる 國森久美子 父親に餓死させられた子のニュース流れしあした朝顔ひらく 関野裕之 今は亡き人ばかり出て来る映画に橋くっきりと弧を描きたり 白水麻衣 坊やとの想い出作りの花火祭(はなび)なの、癌再発とうシングルマザーは 加藤美智子 母さんは初めて自分の部屋を持つ介護用ベッドは庭に…

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№2530 小心者強勢

 昨日の日記で、短歌の現実と虚構とのことが問題になっているらしいということを取り上げたが、よく考えてみれば、これは実におかしな問題である。たとえ本当のことを詠っていようと、発表された時点で、それは紛れもない創作なのだ。短歌研究新人賞の選考委員たちに関して言えば、「自分の父親の闘病を死を看取った事実を詠った連作」と思って感動して一等賞にした歌が、実はぜんぜんそんな事実はなかったのだと後で知ったから…

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