№2500 短歌は地獄の釜

 「短歌人」十月号評論、生沼義朗による「解体そして新陳代謝」を読む。読んで、うんざりした。未だにこんなことを言っているのか。 あの青い電車にもしもぶつかればはね飛ばされたりするんだろうな 永井 祐  打っていていやになった。こんな歌、誰が評価してるんだ。こんな歌が、後世に残すような歌なのか。生沼氏の取り上げているほかの歌も、どれもこれも読んでるうちに反吐がわいてくる。これが現代短歌の…

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№2499 「塔」9月号・陽の当たらない名歌選2

      「塔」9月号・陽の当たらない名歌選2 どんなふうに生きて来たのかこの人は知りたいやうな歌に出会つた 今井早苗 にこりともせぬわれ誰が写ししか隣に笑まふ孕みたる妻 原田尚志 エレベーターをだまつてまつて雨音をききをり縦といふはさびしき 千村久仁子 内深く核となるもの包み込み葉陰秘かに梅の実太る 今井早苗 鈴蘭は哀しからずや身のうちに毒を持ちつつ真白にぞ咲く 相田美奈子…

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№2498 自歌自註1~「若者たち」~

膝の上(へ)に眠るみみ太を撫でながら「若者たち」など口遊むわれ 黒田英雄  昭和20年以降の生まれの人は、ほんとに幸せな人たちだと思う。日本の近代史の中で、唯一戦争をしていない、貴重な69年間の中をわれわれは偶然に生きているのだ。この幸せを良しとして生きてゆくべきだと思うが、その反面、われわれの地獄は、戦争はなくても、20年、30年、いや40年続くであろう老いの時間の中にあるのかも知れない…

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