№2446 「塔」六月号・陽の当たらない名歌選2~墨の香~

      「塔」六月号・陽の当たらない名歌選2 冬でした 一人は手握り一匹は胸に抱きて終に寄り添う 加賀まさ子 やむ雨の気配を鳥に知る朝の飛び立つまえの光を入れる 佐藤浩子 訂正印押したきやうな過去がある前髪短き写真眺めて 香西柚茉 笑ひながら子が蹴るたびにきんいろの缶の屈折してゆく光 岡本伸香 降る雪に耳を澄ませば音のあり醪(もろみ)湧く音の降る雪ににる 宇之津金次郎 神…

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