№2155 「塔」一月号「陽の当たらない名歌選」1~孫を嗤ふ~

      「塔」一月号「陽の当たらない名歌選」1 石段をチヨコレイトで登りきり幼き姉が夕日へと消ゆ 千名民時 身の芯のわけのわからぬさびしさを爪先立ちて床(ゆか)にながせり し ん 子 二人きりで甥の灯明守りつつ姉はわれへの小言を止めず 尾崎智美 樹のもとに記憶ひとつを探しをり鋭き夕光の中のままごと 尾形 貢 雑草の多く混じりていつまでも刈られぬ田圃のやさぐれており 黒木孝子…

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