№2145 蓑虫眠り

      蓑虫眠り      黒田英雄 久方の鴉の舞ひて啼きをれば都会の秋の近づくを知る 妻居らぬ夜にビールを飲みたればひつじ雲のごと妄想の湧く 蜚蠊に生まれし汝(なれ)よ楽しきことのひとつも有りしや壁に動かず ひとりつきりの夜をちんたら過しつつみみ太と話し酒に酔ふ幸 齢(とし)とればとるほど丹波哲郎に似てくる丹波義隆の眼(アイ) 日野てる子に似てゐし母の口…

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